遅ればせながら、この話題を。。
年末、ボクシング世界戦が3試合行われました。結果的に、王者3人が王座防衛に成功、3人共が、王者らしい圧倒的な内容での防衛でした。
☆WBC世界ミニマム級タイトルマッチ 王者井岡一翔VS挑戦者ヨードグン・トーチャルンチャイ
この試合は、前王者陣営の保持するオプション(興行権)の消化に伴う試合。相手は井岡と同じ、8戦全勝の選手でしたが、力的には圧倒的格差があった感じですね。98秒KOという結果もそうですが、パンチ、ディフェンス、スピード、全てにおいて井岡が上。KO前の、右アッパー左ボディフックのコンビネーションで勝負ありの感じでした。両者とも若い選手、井岡は次の試合に期待ですし、ヨードグンも今後の活躍に期待しましょう。一発だけ見せた右のカウンターは良かったと思いますので。
☆WBA世界フェザー級タイトルマッチ 王者セレスティーノ・カバジェロVS挑戦者細野悟
細野は2度目の世界戦。前回は一つ下のスーパーバンタム級で、当時正規王者だったプーンサワットに挑戦し、判定負け。その当時、スーパーバンタムでスーパー王者だったのがカバジェロ。カバジェロはスーパーバンタムを10度防衛し返上、フェザーを制し2階級制覇達成。年齢は35歳とスーパーバンタム時代の圧倒的強さはありませんでしたが、試合内容は圧倒的でした。まさにボクシングレッスン。長い手足を生かしたボクシングをしつつも、接近戦でも細野を翻弄。頭の位置を上手く入れ替えて、細野のパンチを封印したり、ゆったりしたパンチに突如シャープなパンチを交えるなど、名王者たる所以を感じさせる試合内容でした。細野もタフネスぶりを発揮し食い下がりました。倒されていてもおかしくないパンチもありましたが何とか立ち続けました。序盤からのボディ攻撃をもっと徹底していれば、一度くらいはチャンスがあったかも知れませんね。ジャッジ2名が10ポイント差をつける、カバジェロの大差判定勝利。
☆WBA世界スーパーフェザー級王座統一戦 王者内山高志VS暫定王者ホルヘ・ソリス
内山はここまで世界戦4試合で4KO。戴冠試合と過去3度の防衛戦は全てKO勝利。今回の暫定王者ソリスは、内山の相手の中では恐らく最強の選手となります。マニー・パッキャオ、ユリオルキス・ガンボア等名選手たちと拳を合わせてきた相手です。
内山は倒し屋です。しかし、足を止めてブン回す選手ではなく、オーソドックスにジャブから試合を組立てて、徐々に弱らせて倒すスタイルです。非常にクレバーな試合運びで、パンチがあってディフェンスも上手い。弱いはずがないですね。前回の試合で強打ゆえに右拳を脱臼し、治療中は左を磨き続けた内山、今回の試合でそれが発揮できました。多くジャブをヒットさせて、得意の右も炸裂。しかし、ソリスもさすがで、当たる瞬間に上半身を柔らかく使いダメージを逃がします。恐らく普通の世界ランカーなら5Rの右で這っていたでしょう。なかなか倒せそうでも倒し切れなかったのは、ソリスの左も良かったからだと思います。いいパンチをもらっても手を出すので、仕留め切れないんですね。
ただ、試合内容は内山でした。やっぱりジャブがいいですね。細かくスピーディに打つジャブと、相手をのけぞらせる左ストレート。これでソリスは入れず。そして得意の右に加え、左ボディもあって、完全に内山ペース。10R左ボディで足が止まったソリスに対し、11R開始直後に左ボディのフェイントから左フック。これでソリスは沈みました。この相手を完全に下した事で、内山の名前も更に上がる事でしょう。主要4団体スーパーフェザー級で、現時点で恐らく最強だと思われます。強いて言えばWBO王者ブロナーあたりが内山とやれば面白いかと思いますが。
とにかく、ボクシングファンにはたまらない大晦日でした。レベルの高い世界戦が見れて良かったと思います。どんな世界でも、一流を知るという事は必ずプラスになります。井岡と内山、一流の世界王者に今後も期待です。
内山VSソリス9R~ 内山強い!!!
YouTube: 内山高志vsホルヘ・ソリス 3 (Takashi Uchiyama vs Jorge Solis)
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